瓦の屋根に鐘馗(しょうき)さま

鍾馗さまとは

 

古い家の瓦屋根の上に、みょ〜な人形みたいのをみたことはありませんか?
瓦を同じ材質です。
結構な、顔してにらめつけています。

 

これは鍾馗(しょうき)さまといいまして、中国の道教に伝わるつよ〜い神様です。
この鍾馗さまを屋根の上にみることがあります。

 

瓦の屋根に鐘馗(しょうき)さま
【埼玉県桶川宿藤倉家の鍾馗さま】

 

 

このおっさん、おっと失礼、鍾馗さまですが、魔よけの効果ありとのことです。
屋根には鬼瓦という魔除けがいますが、鍾馗さまは鬼よりこわいらしい・・・。
中国の官人の衣装を着て剣を持ち、大きな眼で何かを睨みつけている姿が印象的ですな。

 

瓦の屋根に鐘馗(しょうき)さま
【埼玉県大宮宿ちかくにある鐘馗さま】
なかなか凛々しいお姿で

 

鍾馗さまは唐の時代に実在したという説があります。
日本の伝わったのは江戸時代。
昔京都三条の薬屋が立派な鬼瓦を葺いたところ向かいの家の住人が
突如原因不明の病に倒れ、これを薬屋の鬼瓦に跳ね返った悪いものが
向かいの家に入ったのが原因と考え、鬼より強い鍾馗を作らせて
魔除けに据えたところ住人の病が完治した(ほんとかよ・・笑)

 

平成25年(2013年)12月、京都市東山区にある若宮八幡宮社の境内に
日本初となる鍾馗を祭った鍾馗神社が創建された。
検索をすると東北の奥羽本線沿いにもそれらしいものがあるらしい。

 

瓦の屋根に鐘馗(しょうき)さま

 

かぁ〜っと見開いた目が威圧感ありですね、でもどことなくかわいい。
なんせ20〜30cmで屋根の上の鎮座しているわけですよ(笑)

 

瓦の屋根に鐘馗(しょうき)さま
【滋賀県大津市坂本(滋賀県里坊群・門前町)重要伝統的建造物群保存地区】

 

この鐘馗さまはちょっとお姿が違うような・・。

 

瓦の屋根に鐘馗(しょうき)さま

 

ん〜ちょっと違いますね、バリエーションかな。

 

 

 

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